両立を実現しながら北海道の魅力を伝えるスーパーSUPガイド #1
2024.07.08 (更新日:2024.11.26)

ヨコノリタウンは、ヨコノリができる街を紹介するほかに、ヨコノリを続けていくためのライフスタイルを提案するメディアです。コンセプトは「ヨコノリをやめなくていい」。仕事・家族・ヨコノリなど両立させ、「理想とするライフスタイルを実現する」ことを目指した情報をお届けします。
そして、ヨコノリする人を紹介していく「ヨコノリびと」企画の記念すべき第一回目は、北海道札幌市を拠点に副業でSUPガイドをしている山崎良太さん!
仕事と家族とヨコノリ、そして本業と副業を両立させているスーパーSUPガイドのヨコノリライフスタイルを暴きます。理想のライフスタイルを実現するための参考にしてみてくださいね。
それでは、山崎良太さんのプロフィールからみていきましょう!
目次
山崎良太さんのヨコノリプロフィール

ヨコノリ | SUP(波乗り含む)/スノボ(BC含む) /スキー/スケートボード |
本業 | 北海道コカ・コーラボトリング株式会社 |
副業 | SUP Guide S.U.H |
在住 | 北海道札幌市 |
結婚 | 既婚 |
子供 | 1人(2024年5月誕生) |
「ヨコノリびと」らしい様々なヨコノリをされている一方で、気になるところはSUPガイドのお仕事を副業にしてるというところ。
誰もが知る大手飲料メーカーで働きながら、副業としてSUPガイドをしたり、ヨコノリを両立できるのか?そして、両立の難しさが増すであろう子育ても加わるのに…
なぜそこまでヨコノリが好きなのか、なぜ副業でSUPガイドをしているのか、本業と副業のバランス、仕事と家族とヨコノリを両立する方法を解き明かしていきます!
世界最速!?ヨコノリをはじめてからSUPガイドになるまで

Q.やっているヨコノリを教えてください。
山崎さん:スノーボードとSUPがメインで、特に外せないのはSUPですね。SUPでクルージングしたり波乗りしたり。最近あんまやってないんですけど、たまぁ〜にスケボーもしてます。
Q.ヨコノリをはじめた順番は?
山崎さん:はじまりはスノーボードからですね。
━━ スノーボードは何歳から始めたんですか?
山崎さん:板を自分で買ったのが2018 年なんで、そこから正式に始めました。
━━ えっ、意外!!知識や滑りを見てたら中高生時代からだと思ってました。
山崎さん:それまでは友達から借りて、ちょっと滑ったりするぐらいで。2018年より前はスキーで山を登ったりしていて、一緒に登る仲間にスノーボーダーが多かったんですよ。
バックカントリーを滑りながらスプレーをあげたり、気持ちよくメロウなバーンを滑っているのを見て、本格的にスノーボードをやろうと思ったのがキッカケです。
━━ スノーボードのどんなところに惹かれたんですか?
山崎さん:ただただカッコいい!!スキーは、緩斜面でつまらないんですよね…例えると消化試合みたいな(笑)。
スノーボードは、緩斜面でも深く回ったり、壁があったらその壁に当て込もうとか、スキーよりも遊び方が広くて、そんな仲間の滑りを見てたらやりたくなりました。
スキーだとお帰りルート(山頂やコースの終点からリフト乗り場やベースエリアへ戻るためのルート)って全然面白くないんですけど、スノーボードだと壁に当てながら帰るとか、林道でもちょっと横のバーンに当てたり楽しいんですよね。
━━ (激しく共感)自分もスノーボードにハマったポイントは、遊び方や楽しさの幅が広いからかもしれないです。

Q.山崎さんにとって特に外せない「SUP」をはじめたキッカケは?
山崎さん:SUPをやりはじめたのも同時期で…たしか2018年にはじめてますね。
━━ スクールから始めたんですか?
山崎さん:いえ、パドルクラブの友人に紹介してもらったパドルクラブ主催の体験会ですね。当時、北海道では今みたいにSUPが流行ってなかったので告知しても人が集まらなかったんですよね。そのパドルクラブの友人から「定員割れしてるから来てくれないか?」と誘われて、行ってみたら「なまら楽しい!!」って感じてその勢いで始めました。
━━ 運命のような出来事ですね。そこがSUPガイド「S.U.H」 の活動が始まるキッカケになっているんですか?
山崎さん:はい、たしか2019年にS.U.H の活動を開始した感じです。
━━ えっ!?体験会から1年後にはSUPガイドをスタートしたってことですか!?2019年に僕も参加させてもらいましたけど、たった1年であんな楽しく安心感を出せるガイドいます!?
山崎さん:2018年の1年間は毎週どこかにSUP行って全道各地を回りましたね。ガイドとしては2019年紅葉SUPの1ヶ月ぐらいの活動期間なので、正式には2020年からですかね。
車を走らせるほどパドルを漕ぐほど生まれた熱き想い

Q.始めてたった1年でS.U.H を立ち上げたキッカケはあったんですか?
山崎さん:2018年は、SUPしてる友人と全道の色々な場所に行ったんですよね。SUPをはじめたことによって、北海道の知らなかった景色をめちゃくちゃ見れたんですよ。
SUPをはじめる前までは、スキーとかキャンプとか結構アウトドアはやってきたと思ったんですけど、SUPをはじめた瞬間に今まで行かなかったところに行ったり、車でアクセスできないところにも行ったり(笑)。
「こんなに湖や海って綺麗なの!?」と初めて知ったんですよね。僕の中で大きな発見をした感じで、この綺麗な景色をみんなに知ってもらいたいという気持ちがSUPをすればするほど、漕げば漕ぐほど、その気持ちが強くなった結果、SUPツアーガイド「S.U.H」 を立ち上げました。
━━ 熱い気持ちが収まり切らなくなったんですね!
Q.色々な人へ届けるために、なぜスノーボードではなくSUPなんですか?
山崎さん:SUPは乗った瞬間から「楽しい!」という感情が湧き上がるんですよね。スキーやスノーボード、サーフィンは上手くなってから楽しめるスポーツですけど、楽しくなるまでにどうしても時間がかかるじゃないですか。
SUPは誰でも乗った瞬間から楽しめるんで、北海道の素晴らしい景色をより多くの方へ届けるためには「SUP」が最適なツールだと思ったんですよね。
あくまでも僕の目的は、SUPではなく「北海道の魅力」を伝えるということなので、大会に出るとかよりも「みんなで一緒に楽しみたい!」っていうSUPスタイルです。
━━ 目的と手段、誰に何を届けたいのか支笏湖のようにクリアですね!
お客様が楽しめる多くの企画が生まれる源泉は「◯◯が楽しむ」

Q.S.U.H を立ち上げてからの活動を教えてください。
山崎さん:メインのツアーは、支笏湖、積丹、余市になるんですけど、同じ場所でずっと漕ぎ続けることは僕の性格上できないんですよね。そして、北海道の魅力を伝えることを目的としてるので、色んなところでやります。
期間限定の紅葉SUPを定山渓でやったり、札幌から離れた道東ツアー、離島ツアーの奥尻にも行ってます。その他だと、ドッグSUP、登山とSUPを組み合わせたキャンプツアー、ピラティスSUPとかもやってますね。
━━ ツアーする場所もツアーの内容も多種多様ですね!お客さんも何度参加しても飽きませんね!
Q.立ち上げからこの数年で多くの企画を作ってますが、今後はどんな企画を考えているんですか?
山崎さん:道南ツアーとか、離島ツアーだと天売島でやってみたいと思ってます。あとは、常連さん向けに石垣ツアーも企画していきたいですね。
━━ いいですね!(北海道の魅力を伝えるのでは…)でも、北海道を飛び出すんですか!?
山崎さん:はい!北海道のウォータースポーツは、大体10月末の紅葉SUPで終わっちゃうんで、暖かい場所で少しでもSUPを長くみんなと楽しめたらと思ってるんですよね。
11月は北海道を飛び出してSUPをする。そして12月からスノーボードに入っていくようなイメージです。
━━ 期間が空かないように多拠点で楽しむヨコノリライフ良いですね!

Q.冬は、スノーボードツアーなどウインター企画はやらないんですか?
山崎さん:考えています。先日北海道知事認定の雪山ガイド資格を受けに行って、ちょうど昨日合格通知が届いたところです!
━━ ホットすぎる情報!おめでとうございます!!ということは?
山崎さん:普段はスキー場ばかりですが、山も登りたいバックカントリー初心者向けにスノーボードのバックカントリーツアーを企画検討してます。また違った山の楽しさや景色を伝えたいと思ってます。
━━ 山の魅力も伝えていきたいと思ったキッカケはあったんですか?
山崎さん:ずっとゲレンデスキーをしていて飽きてきた頃に、友人から「バックカントリーやろうぜ!」と誘ってもらったことがキッカケで山を滑ることがさらに楽しくなったんですよね。
その後、キロロのガイドさんのところに勉強を兼ねて遊びに行って、バックカントリーの楽しさや山の壮大な自然、危機管理などの知識も教わりました。
そんな機会があったことで、手つかずのパウダーを滑る気持ち良さだったりバックカントリーの魅力を再発見しながら、こういうガイドの仕事をやってみたいという想いが25歳頃から漠然と出てきましたね。
━━ 北海道の魅力とともに、ガイドの魅力にも惹かれていったんですね。
山崎さん:そうですね。そこが今ある原点かもしれないですね。魅力を知りたいし、伝えたいし、共有し合いたい。一緒に自分も楽しみたいですね。
━━ 共に活動していて「自分も楽しむ!」という想いがすごい伝わってきます!

Q.ガイドで心がけていることや人生のテーマはありますか?
山崎さん:やっぱり自分が楽しめることじゃないと勧められないというか、本業で営業をやっているので本当に良いモノじゃないと勧めたくないんですよ。自分が少しでも引っかかるところがあれば、紹介したくないんです。
━━ 素敵!!本業副業問わず「自分が楽しむ(楽しめる)」ことを大事にされている?
山崎さん:はい!かなり意識してますね。自分の中で違和感ある商品やサービスを無理やりでも勧めた場合、誰かは必ず損すると思うんですよね。だから絶対勧めません。今働いている本業の会社はないですけど、良い商品じゃない物を売れと会社から言われても僕は絶対売らないです(笑)。
━━ (激しく共感!!)
山崎さん:ガイドに関して言えば、自分が楽しいことじゃないとやりたくないんですよね。スキーレッスンとか散々やってきて楽しいのは楽しいんですけど、自分が滑りたくなっちゃうんで(笑)。
「自分も楽しむ」「自分がやりたい」ことをやるってのは、かなり大事にしてますね。
━━ その太い芯があるからこそ、本業も副業も上手くいくんでしょうね!
SUPガイドが本業も人生も好循環させるエンジンに

Q.本業と副業の「両立」は難しくないですか?工夫していることはありますか?
山崎さん:正直難しい部分はあります。でも、本当に好きなんだと思います。これがただのお金稼ぎが目的だったら続かないと思うんですよね。体力的にも結構キツいし。
━━ 夢中になってるわけですね。忙しい中での時間のやりくりとかはどんな工夫してますか?
山崎さん:めちゃくちゃ基本なんですけど、金曜日は飲みに行かないです。趣味でSUPしてた時は、終電まで飲んで朝からSUPに行ってましたけど、今は事業としてやってますから。お客様の命を預かる仕事なので、絶対行かないですね。
あとは、必要以上に予定を入れない。ちゃんと選ぶようになりましたね。30代でやることとか書いてる啓発本に無駄な飲み会に行かないとか書いてますけど、強制的にできるようになりました(笑)。
━━ 命を預かる副業をはじめたことによって環境や取り組み方が変わり、いかに限られた時間を上手く使うかという発想になっていったんですね。
Q.副業を始めてよかったことは何ですか?
山崎さん:飲みに行かなくなったことで健康になって、早寝早起もできるようになって、休日も有意義に過ごせるようになりましたね。20代は朝まで飲んで昼まで寝たりしていたので(笑)。
━━ なんか安心しました(笑)。時間や健康面以外にもよかったことはありますか?
山崎さん:「心のゆとり」のようなものができましたね。お金のゆとりができたことによって、視野が広がったというか。本業一本じゃないことで、お金のゆとりと合わせて心のゆとりも生まれて、視野が狭くならずに本業も働けるようになりましたね。
━━ 人生においても本業においても良い循環を生んだんですね。視野が広くなったのは、経営視点を持てたからでしょうか?
山崎さん:本業一本だと月末になると苦しい時があったりしますけど、副収入があることによって、
苦しさはだいぶ減りました。SUPのお客様を楽しませることや本業にも集中することができました。
━━ お金に対する焦りが減ることでやるべきことに集中でき、それが良いサイクルを精神面からも生んでるんですね。
山崎さん:お金がないと不安になるし、世の中お金じゃないとは言うもののお金はやっぱり大事じゃないですか。無駄に飲みに行かないとか、お金と時間の使い方もかなり変わりましたね。そういうところも経営視点がついたからかもしれないです。
━━ 副業したことで制約ができたからこそ、人生の最適化ができてるんですね。
山崎さん:お金も時間も心も豊かになることによって、それぞれに集中できる良いサイクルに入ってる実感はありますね。
副業してないと出会えなかった方もいますし、みなさんの楽しんでる姿を見られるのは自分も嬉しいですし、全部良いです!副業させてくれた本業の会社にもすごい感謝してます!!
社員の人生をバックアップする超優良企業の存在

Q.そもそもなんですが、本業の会社からどのように副業の許可を得たんですか?
山崎さん:元々は副業禁止だったんですが、時代の流れに合わせて2019年から副業が解禁されたんですよね。
主な流れとしては、「申請書を提出→総務と面談→人事と面談→了承を得る」という流れですね。面談する時に資料を見せながら、ビジネスの内容を説明しました。
━━ 面談した結果、NGになる場合もあるんですか?
山崎さん:ありますね。飲料業界に近いビジネスだったり、会社とは完全に切り分けられるビジネスではないと通らない可能性が高いですね。
━━ 本業にマイナスな影響を与えないのは、副業する上で最低限のルールですもんね。北海道では最先端ですし、日本全国的にもかなり早く副業解禁された優良企業ですね。
山崎さん:そうですね。会社にすごく感謝してます!
Q.残業や福利厚生など働き方は厳しくないですか?
山崎さん:残業は年度末が忙しいですけど、多くても月に20時間ぐらいで少ない人で5〜10時間ぐらいですかね。仕事が終わってからもちゃんと時間がありますね。
そして、フレックスも導入されたので、さらに時間を上手く使えるようになりました。定時が8時半〜17時半なんですけど「7時出社→16時退社」するとか。例えば、副業の打ち合わせを17時から入れるとか、子供を保育園に送ってから9時半に出社するとかも可能ですね。
前日に1時間残業したから翌日1時間早く帰ることもできたりもします。かなり優良企業だと感じますね。
━━ 個々のライフスタイルを重視するとても働きやすそうな会社ですね!制度はあっても制度を使わせてくれない会社も多いですが、有給もちゃんと取らせてもらえるんですか?
山崎さん:もちろん有給もちゃんと取らせてもらえます!「有給5日連続取得制度」というのがあって、取ることが義務ぐらいな感じですね。僕の場合はSUPツアーを組めたり、他の方は海外旅行に行く人もいたりします。
━━ すごい!!ここまでホワイトな企業が日本にも存在するんですね(笑)。山崎さん以外にも、副業されている方はいらっしゃるんですか?
山崎さん:英語やパソコンの講師とか、スキーのインストラクターをしてる方もいますね。
━━ これだけ条件が良かったら本業を疎かにせず副業できますね。ちょっと嫌な質問ですが、副業していない方から嫌味とかネガティブなこと言われたりしないんですか?
山崎さん:ないですね。「やればいいじゃん!」とネガティブな感情とかもないです。
━━ 恐らく山崎さんや副業されている方が成果を出されてるからってのはあると思うんですけど?
山崎さん:僕からは言いづらい部分ですが、会社の利益を生み出す第一線の営業としてそれなりにやってます(笑)。

Q.本業と副業のバランスを取れるように注意していることはありますか?
山崎さん:まず第一に、本業をちゃんとやることですね。成果を出して残業せずに早く帰れるようにする。副業やってるとか関係なく、早く寝て規則正しい生活をすることも心掛けてますね。
━━ 基本中の基本ですね。本業を疎かにしてる人で副業が上手くいってる人を聞いたことないですし、健康で時間がないと副業なんてできないですよね。
山崎さん:残業代よりも早く帰りたいですね(笑)。今は、特に「時間」が大事なので。
すべてを両立するためには、奥様への感謝や配慮も怠らない

Q.家庭と横乗りとの両立は、どのようにされていますか?
山崎さん:まずは、「妻の理解」が大きいですね。妻もスノーボードやSUPをするので、一緒にできたり楽しみを共有できるのは大きいですね。
━━ 素敵!!奥様に理解してもらうために、工夫していることありますか?
山崎さん:色々なところに行くんですけど、その街の「お土産を何かしら買って帰る」ですかね。例えば、道の駅に寄って野菜を買って帰るとか。この前は、ルスツ豚を買って帰りました。(横で、奥様が「大事!」と大きく頷く)
山崎さん:あとは、昼までに上がるとか。13時に上がって14時とか15時ぐらいに帰ってきて、それから映画を観に行ったり、妻がやりたいことを叶えることをしてますね。
━━ 素敵!!ちょっと話は脱線しますが、山崎さんは「体力お化け」だと思うんですけど、日々トレーニングとかしてるんですか?
山崎さん:トレーニングは全くしてないですね。でも、毎週横乗りしてますね。冬でも毎週山に登ります。1ヶ月登らなかったら登れなくなると思うんで。
━━ やっぱり頻度が大事ですね!風邪とかもひかないイメージですけど、健康管理とかはされてます?
山崎さん:風邪はひきますけど健康ですね。特に早寝早起きは心がけてますね。あと妻が手料理を作ってくれてることも健康の秘訣かもしれないです。
━━ 独身の時よりも健康になりました?
山崎さん:はい!独身時代は、外食・コンビニ弁当は当たり前でしたし、自炊してもご飯炊いて納豆ごはんだけの生活だったからなのか、すごく疲れやすかったですね。今は、ちゃんと野菜を取り入れてバランス良い料理を作ってくれるので、疲れを感じない身体になってます。
あと、妻がヨガトレーナーなので、たまにヨガやストレッチして身体をほぐしてますね。すごく身体が硬かったんですけど、今は柔らかくなって体調も万全です。
話を戻すと、「共有する」ことが大事なのかもしれないですね。楽しさも辛さも共有し合うことですかね。これから子育てが始まるので、海や山などにも一緒に行ったりしたいですね。
※インタビューは2024年3月。2024年5月に無事ご出産!おめでとうございます♪

Q.子育てが始まることでさらに時間に制限が出てくると思いますが、ヨコノリと仕事も両立する上で工夫しようとしてることはありますか?
山崎さん:例えばスノーボードの場合だと、朝滑りに行って午前中のうちに帰ってきて、午後から交代するとか。子供が滑れるようになるまでは、1人が滑りに行って、もう1人が子供とセンターで遊んで3本づつ交代するとかはできるかなと思ってます。
もちろん子育てしてみないとわからないですけど(笑)。家庭とヨコノリの両立を考えたことが札幌市藤野に住んだ理由でもあります。
━━ 藤野に住んだ理由をもう少し詳しく教えてください。
山崎さん:今一軒家に住んでいるんですけど、一番の決め手は地価の安さと希望する広さがちょうど良かったからですね。札幌南区以外は、地価が結構高くて希望する広さをなかなか見つけられなかったんですよね。
あとは、SUPやスノーボードに行けるアクセスの良さですね。すぐ近くにスキー場や定山渓があったり、ニセコ・ルスツや道北方面、支笏湖や余市・積丹にも行きやすい拠点としてちょうどいい場所だからですね。
ニセコやルスツで活動することが多いんですけど、藤野から札幌中心街に向かって渋滞がすごいんですよ。その渋滞がかなりストレスなのでそれを避けるためにも藤野に決めた理由の一つでもあります。
━━ お家へ何度もお邪魔させて頂いたり地図を眺めてると、藤野はヨコノリの拠点としてかなり良い立地ですよね!
外を知ることで近くの良さに気づけることも横乗りする醍醐味

Q.日本にある横乗りができる街「ヨコノリタウン」で気になる街はありますか?
山崎さん:先日行ったんですが「鎌倉」ですね。サーフタウンとして出来上がっていて魅力的だなと。今後、1ヶ月ぐらい滞在できるような拠点のような場所として考えたいと感じましたね。SUPツアーのシーズンを終えて、1ヶ月ぐらい鎌倉にいて雪が降り出したら北海道に戻るみたいな。
━━ プチ多拠点生活のようなイメージですかね。鎌倉のどんな魅力に惹かれましたか?
山崎さん:家を出て、すぐ海、すぐ波に乗れる環境がやっぱりすごくイイですよね。海から上がったらウェットスーツを着たまま家に帰って、着替えてオシャレなカフェに行ける感じとか。あの雰囲気はすごくイイですね。
みんなが憧れたり、東京の人がわざわざ行ったり、別荘を買ったりする意味がようやくわかりました。
━━ 空気感が全く違いますよね。スノーエリアで好きな街やポイントはありますか?
山崎さん:東川とか旭岳とか大雪山系はやっぱり別格な感じがします。
それこそ空気感が全く違って、雪質はじめ気象条件の厳しさとかにも魅了されますね。
━━ それでもその近くに住まない理由や札幌に住む理由はありますか?
山崎さん:本業がありますし、やっぱり札幌の街が好きですね。街中に近くて買い物もしやすいですし、美味しいご飯屋も多いですからね。そして、SUPのお客様も札幌が多いことや湖や山や海に行きやすい場所としてもやっぱり札幌が一番イイですね。
Q.今後行きたいヨコノリタウンはありますか?
山崎さん:日本のヨコノリタウンを紹介するテーマとはズレるんですが…(笑)。日本よりも海外に行きたいですね。
━━ お気になさらず(笑)。むしろとても興味深いです!
山崎さん:海外に行ってるライダーの人がやっぱり日本がイイとよく聞くんですよね。
僕は、まだニュージーランド(NZ)しか滑ったことがないので、ヨーロッパやアメリカを滑ってみたいと思っています。海外を体感したことによって、北海道の良さを再認識する作業をしたいなと。あとは、波乗りもハワイやバリでしてみたいですし。
━━ ほかの街に住むことで地元の良さに気づけるのと似てますね。
山崎さん:そうですね。NZだと結構カリカリなことが多いので、雪質では北海道の方がやっぱりイイですね。NZは、岩山を滑るダイナミックさだったり、街中には雪がないので観光しやすいところが魅力的なポイントですね。
そういう北海道との違いや北海道の魅力を再認識するためにも、NZ以外にアメリカやヨーロッパにも行ってみたいですね。
最後に山崎さんから熱いメッセージ

Q.ヨコノリの魅力など伝えたいことはありますか?
山崎さん:会社とかだと、上司がいて部下がいる縦の繋がり「縦社会」だったりしますが、ヨコノリは「横」と名前がつくように横の繋がり「横社会」でできているというか。年齢も性別も国籍も関係なく、フラットだったり自由にコミュニケーションを取れるところが魅力ですかね。
言葉は通じなくても、滑っていれば心が通じるというか、誰かが良い波や良い滑りをしたら自分も気持ちいいし、「フォー!」って盛り上がれるあの感じが好きですね。
━━ たしかに、自分だけじゃなくて自分以外の人も良い波や滑りをしたらテンション上がりますよね!
山崎さん:その瞬間の気持ちやその場の楽しさを「共有し合える楽しさ」がヨコノリの良いところですよね。
━━ 共有し合える楽しさも「S.U.H」だとより感じられるわけですね。
山崎さん:はい!北海道の魅力のほかに、ヨコノリの楽しさもさらに感じてもらえるようなガイドをして、最高のツアーにしていこうと思ってます。
━━ 今日は、色々なお話を伺わせていただきありがとうございました!引き続き、ヨコノリタウンとしても「S.U.H」を応援していきます!
エピローグ

第一回「ヨコノリびと」企画に最も相応しい方でした。ヨコノリ・仕事・家族との両立を実現しているだけではなく本業と副業の両立も実現している姿は、横乗りするしないに関わらず副業を考えている方にとって大変参考になり勇気づけられる貴重なお話です。
特に印象的なのは「楽しむ」という言葉。資本主義社会またネット社会が生んだあらゆることが数値化された現代において、忘れがちになってしまう感情です。
モノゴトを継続し続けるために「楽しむ」ことは、お金という大切なツールと同等に「大切な感情」であることを改めて学びました。それが成長や成功に繋がっていくのでしょう。
これからも山崎さんご自身とご家族、ツアーに参加されるお客様や関係者が心の底から「楽しむ」時間を過ごせることを願っています!
SUP Guide S.U.H【YouTube】
SUP Guide S.U.H【Instagram】
Writer この記事を書いた人
鈴木一弘(すーさん / かず) Kazuhiro Suzuki
ヨコノリタウン運営者|SURF歴20年|SNOW歴25年|SK8は特に下手くそ…|SUPフィッシングに挑戦中|2018年湘南藤沢から地元小樽へUターン|現在2児の父|ヨコノリと仕事と子育てを両立するために日々奮闘中!